浜太郎に住民票を贈る影治町長(右)=美波町の日和佐うみがめ博物館カレッタ前広場

浜太郎に住民票を贈る影治町長(右)=美波町の日和佐うみがめ博物館カレッタ前広場

 美波町日和佐浦の日和佐うみがめ博物館カレッタの開館30年を祝う記念式典が4日、同館前広場であり、住民や関係者ら50人が節目を祝った。ウミガメ保護の活動を紹介する企画展なども始まった。
 
 影治信良町長が「環境に優しい町として今まで以上にウミガメの調査・研究に取り組むため、カレッタが中心的役割を担っていきたい」とあいさつ。記録が残る個体では国内最高齢の雄のアカウミガメ「浜太郎」に住民票を贈った。浜太郎との記念撮影会もあった。
 
 同館ではホシガメ、ヘルマンリクガメなどを集めた「楽しい、カメ・かめ展」(21日まで)と「ウミガメの保護と調査の歴史展」(30日まで)が始まった。
 
 同館は1985年8月4日、日本で唯一のウミガメ専門博物館としてオープン。アカウミガメやアオウミガメ、ケヅメリクガメなど15種類100匹前後を飼育している。2014年は年間約2万8千人が訪れた。