徳島県は6日、10歳未満~90代の男女225人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者が200人を超すのは9日連続で、202人が軽症、23人が無症状。入院治療中だった80代以上の患者1人が5日に亡くなったと公表した。県内の死亡者は累計76人。進学や就職、転勤で人の流れが増える年度末を控え、県は改めて基本的な対策徹底を呼び掛けた。

 新たなクラスター(感染者集団)発生は9日ぶりになかった。これまでに発生していたクラスター6例で計7人の感染を確認した。

 6日発表の感染者のうち学校関係者は小学生23人、高校生12人、中学生と大学生各10人、高校教職員3人、大学教職員2人、小学校と中学校教職員各1人となっている。

 自宅療養者は前日より31人少ない1865人で、病床使用率は36・5%。重症者用の病床使用率は20・0%となっている。県内の感染者は累計1万2502人となった。

 県内では昨年、流行「第4波」に伴い3月下旬から感染者が出始め、4~5月にピークを迎えた。県によると今年1、2月の県外からの来県者数は、昨年同期と同水準か、やや上回るペースで推移。3月中下旬にはさらに人の流れが増えると予測している。県は帰省などで県境をまたぐ移動を予定している人に、事前に検査を受けるよう呼び掛けている。