苦戦が続く前半戦の徳島ヴォルティス。ホーム戦の来場者数もやや伸び悩んでいる。ここまでホーム9試合の平均はJ2の22チーム中、14位の5597人で、目標の6000人に及ばない。クラブは「もう一息」として、優待価格で観戦できるホームタウンデーの周知強化などに力を入れる。

 9試合のうち目標を超えたのは岡山との開幕戦と4、5月の讃岐、愛媛戦。いずれも地理的に近い対戦相手で、アウェーサポーターが数字を底上げしたとみられる。

 一方、6月の町田戦は雨の影響もあって3600人余りと落ち込んだ。京都戦も約4700人と、昨季の同一カードより約1600人も減っている。

 てこ入れへクラブが力点を置くのが新たなファン層の掘り起こしだ。「生のゲームを見たことがない、あるいは年1、2回しか見なかった人をスタジアムに呼び込みたい」と担当者は話す。

 集客増の起爆剤として期待されるのが、対象市町村の一般住民は優待価格、小中高生は無料で入場できるホームタウンデー。徳島県民デーを含め、今年はあと6試合設定されている。

 30日の大分戦は地元の鳴門市民デー。鳴門工高(現鳴門渦潮高)出身の元プロ野球選手で市スポーツアドバイザーの里崎智也さんをゲストに迎え、トークショー(午後6時5分開始)などの特別イベントも催す。大勢のサポーターでスタンドを青く染め、全力プレーを続ける選手を後押ししよう。