広島市への原爆投下から70年を迎えた6日午前、徳島県内各地でも核兵器廃絶を願う催しが開かれた。一発の原爆は十数万人の命を奪い、今も被爆者を後遺症で苦しめている。参加者は犠牲者の冥福を祈り、戦争と核兵器のない世界の実現を願った。
鳴門市大麻町大谷の東林院では、平和の火の集い(非核の政府を求める徳島の会主催)があり、約100人が参加した。
原爆が投下された午前8時15分、「原爆の火」がともるモニュメント「平和の火」の前で黙とう。板野東小4年の石川雄也君(10)と同2年の弟智也君(8)が、広島市の「被爆アオギリ」の種から育てた苗木を植樹し、全員で「原爆を許すまじ」を歌った。
同市大麻町桧の市賀川豊彦記念館でも、平和祈念朗読会(賀川豊彦記念・鳴門友愛会主催)があった。約60人が出席し、平和に関する詩やエッセーが読み上げられたほか、映画「アオギリにたくして」の上映会もあった。
小松島市松島町の地蔵寺では、原爆の鐘・平和の鐘の集い(小松島平和行進実行委員会主催)があった。
参加者17人は犠牲者の冥福を祈って黙とうした後、服部宏昭住職(60)と一緒に般若心経を唱えた。原爆投下の時間に合わせ、非核と反戦への思いを込めて参加者が一人ずつ鐘を突いた。
阿南市役所横の桑野川堤防でも市民平和祈念集会(市民平和のつどい実行委員会主催)が開かれ、市民約100人が集まった。黙とうに続き、市職員労働組合連合会女性部の林由紀子副部長(25)が「核兵器廃絶と世界平和の実現に向けて、市民一人一人が力を合わせて行動する」と平和宣言した。
鳴門市役所までの35区間約40キロを走る「反核・平和の火リレー」も同堤防上からスタートした。
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