徳島県は9日、10歳未満~100代の男女177人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者数が200人を下回るのは3日連続。20代の男性が重症で集中治療を受けている。他は軽症が150人、無症状が26人。高齢者施設2カ所と高校、会社関連で新たにクラスター(感染者集団)が4例発生した。

 県によると、県内で20代が重症となるのは初めて。男性は重い基礎疾患があり、入院する際に検査を受けて陽性と分かった。

 クラスターが発生した高齢者施設の一つは利用者と職員計5人の感染が分かり、先に感染した5人と合わせて10人規模となった。もう一つの高齢者施設は利用者5人が感染し、先に判明した3人と計8人になっている。高齢者施設でのクラスター認定は、今年に入り13例に上っている。

 同じ高校の生徒4人の陽性が判明し、先に感染していた生徒2人と合わせて計6人となった。県内の会社に関連して9人規模のクラスター発生も認定した。

 学校関係の感染者は小学生27人、中学生6人、高校生13人、大学生6人、小学校教職員2人、高校教職員3人、大学教職員1人。未就学児も15人いた。9日時点で27校(小学校17校、中学校4校、高校6校)が休校(学級・学年閉鎖含む)している。

 入院患者は82人で、病床使用率は31・2%。重症者用病床は5床が埋まり、使用率は20・0%。自宅療養者は1536人。県内の感染者は累計1万3030人となった。