西山朋佳女流二冠

西山朋佳女流二冠

 将棋の第33期女流王位戦(徳島新聞社など主催)の挑戦者決定戦が14日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、後手番の西山朋佳女流二冠(26)=白玲、女王=が渡部愛女流三段(28)に106手で勝ち、里見香奈女流王位(30)=女流王座、女流王将、倉敷藤花=への挑戦権を獲得した。西山は女流王位戦初挑戦で5番勝負に進出した。5番勝負と並行して行われるマイナビ女子オープンでは里見の挑戦を受けることになっており、両者で「10番勝負」が展開されることになった。

 5番勝負は4月26日、兵庫県姫路市で開幕し、全国を転戦する。徳島対局は6月7日の第4局。

 西山は1995年生まれ、大阪府大阪狭山市出身。伊藤博文七段に入門し、2010年に奨励会入会。15年に三段。20年にリーグ3位の成績を収めたが、21年に退会、女流棋士となった。奨励会時代から女流棋戦に参戦し、18年の第11期マイナビ女子オープンで初タイトル。昨年は女流棋界最高峰の白玲戦の初代覇者となるなど、合計9期のタイトルを獲得している。多彩な振り飛車を指しこなし、力強い攻めに定評がある。