ゴーグルや重りを付けて高齢者の日常を体験する生徒=吉野川市の鴨島東中学校

ゴーグルや重りを付けて高齢者の日常を体験する生徒=吉野川市の鴨島東中学校

 中学生が福祉について学ぶ「吉野川市介護基礎研修」(市教委主催)が同市の鴨島東中学校であり、2年生15人が参加した。

 市社会福祉課の職員が、同市の高齢化率は32・82%に上り、県平均より1・62ポイント高いことを説明。「今後も高齢化が進む見通しで、手助けの必要なお年寄りが増える。家庭や社会全体で支えることが大事だ」と話した。

 また、生徒たちはゴーグルを付けて腕に重りを巻き、箸で豆を挟むなどし、身体機能が低下した高齢者の苦労を体感した。

 井上夢彩さん(13)は「介護を求めているお年寄りを助けられるように、しっかり学びたい」と話した。

 研修は、市教委が市内4中学校を対象に2007年から毎年、開催校を変えながら開いている。