自らを「根っからのポジティブな人間」と称する。「厳しい局面があっても経営者が弱気になってはそこで会社は駄目になる」というのが持論だ。

 木製家具製造・販売の冨士ファニチア(板野町)の社長。常務だった2010年、業績不振に陥っていた会社に、作業効率化の徹底や無駄を省いた在庫調整で知られる「トヨタ生産方式」を導入した。変化を求める社の方針に、社内からは反発も起こったが、「何もしなければ変わらない。課題を一つ一つつぶしていけば、最後には明るい未来が開けるはずだ」と後戻りはしなかった。強い決意で進めた結果、黒字化に成功した。

 「中小企業が元気にならないと地域経済は良くならない」と強調する。機械金属や木工など県内には高い技術力を持つ業界があることを挙げ、「共に成長の可能性を探りたい」と表情を引き締める。事務局職員がこれまで以上に企業を回り、経営者の要望をくみ取る態勢を整える考えだ。

 父は元徳島商工会議所会頭の故・布川隆美(たかよし)氏=布川製作所元社長=、叔父は県中小企業団体中央会で3代前の会長を務めた布川嘉樹氏(82)=冨士ファニチア相談役。県内経済団体の先頭に立って活性化に取り組む2人を見てきた。自身の会長就任に「世代を超えた深い縁を感じる」と語る。

 体調管理のため、早寝早起きをするのが日課。時間があれば、週1回、太極拳にも通う。長男と次男は独立し、徳島市新南福島1の自宅で妻と2人暮らし。63歳。