北海道の大自然を舞台に高校生が写真の腕を競う「写真甲子園」の実行委員会が、出場校を募集している。全国11ブロックから代表18校を選び、7月26~29日に東川町など大雪山国立公園周辺で本戦を開催する。徳島市出身の写真家立木義浩さん(84)が審査委員長を務める。
応募は各校1チーム3人一組。本戦進出までに初戦審査とブロック審査があり、初戦は組み写真6~8枚を5月20日必着で送る。テーマは自由で白黒・カラーは問わない。
80校がブロック審査に進み、作品の意図や狙いをオンラインで説明、本戦に進む18校が選ばれる。本戦ではテーマに沿って新たに組み写真を撮影し、写真家6人が優勝を決める。
「写真の町」を宣言する東川町が中心となって1994年に始め、今年で29回目。昨年の応募は479校で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で本戦参加者を北海道に集めず、各校が地元で撮影した作品をインターネット上で結果発表や審査員の講評を行った。
立木さんは「固定観念を取り払うと、世界が新しいものとして立ち上がってくる。失敗を恐れず自分の頭で考えて一歩踏み出そう」とアドバイス。「戦争が始まったというニュースを見て、平和やふるさとの美しさを意識するようになった人も多いと思う。撮影を通して、ふるさとなど地域への愛情を感じる機会にしてほしい」と話した。
詳細は写真甲子園のウェブサイトに掲載。問い合わせは実行委事務局、電話0166(82)2111。