琴平バス(香川県琴平町)は29日、高松市と三好市の祖谷地方の間を7月1日から運行する路線バスの車両を報道機関に公開した。45人乗りのバスを改造して車内に「いろりコーナー」が設けられ、祖谷の旅情を感じさせる造りになっている。

 いろりコーナーは19平方メートルで、最後部にある=写真。スギ板張りの床で、乗客は靴を脱いでくつろげる。火は使えないが、天井から鉄瓶がつり下げられ、いろりの雰囲気を味わえる。着物姿のおばあさんのかかしが出迎えてくれる。

 ただし、走行中は安全のため利用できず、出発前の停車時間などの利用を想定している。満席になるほどの利用が見込めないため、車内を有効活用したという。