真夏の風物詩で三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」が、12日深夜から14日未明にかけて見頃を迎える。阿南市那賀川町の市科学センターは「14日が新月のため月明かりが少なく好条件」と観察を呼び掛けている。

 流星群が最も活発になるのは、13日午後3時ごろ。前後の12日深夜から13日明け方と、13日深夜から14日明け方が観察しやすい。条件が良ければ、1時間に30個流れる可能性もある。13日未明と14日未明の天気について、徳島地方気象台は「雲が広がりやすくなりそう」としている。

 流星は北東にあるペルセウス座の「放射点」から四方八方に飛び出すため、どの方角にも現れる。そのため、望遠鏡ではなく肉眼で広範囲を見渡すと良いという。

 センターの松岡友和学芸員(39)は「明かりの少ない海沿いなどで地面に寝転がると見つけやすい」と話す。

 流星群は、かつてスイフト・タットル彗星(すいせい)がまき散らしたちりがあるところを地球が通過する際、砂粒程度のちりと地球の大気が激しく衝突することで発光する現象で、毎年8月に見られる。

 センターは、12日午後7時半から9時半まで観望会を開く。参加費は大人300円、高校生250円、小・中学生200円。申し込み不要。

 問い合わせはセンター<電0884(42)1600>。