今季、J3アスルクラロ沼津から加入した徳島ヴォルティスのFW薗田卓馬が30日の大分戦でJ2デビューを果たした。攻撃面での見せ場はなかったが「こういうホームの雰囲気を味わえたのは一歩前進かなと思う」と、待望のリーグ戦初出場を果たした感想を語った。
後半44分、FW山﨑凌吾と交代でピッチに入った。「試合展開も3-0で勝っていたので、点を取りにいくよりもチームのために走るという気持ちだった」という。守備を意識して前線で走った。交代が一度取りやめになり「今度も交代はないかな、という雰囲気があったけど、どんな状況でも常に準備している」と話し、気持ちを切らすことはなかった。
鹿児島県出身の25歳。福岡大を卒業後、当時JFLだった沼津に加入。2年目の昨季はJ3で得点ランク2位の19得点をマークし、今季J2へとステップアップを果たした。開幕戦でベンチ入りするなど、これまで試合メンバーに入ることはあっても出場はなく、公式戦出場は天皇杯の1試合のみだった。
大分戦で、短時間だったがようやくJ2リーグでの出場を果たした。「今日は(アディショナルタイムも含め)5分間という短い時間だったが、自分にとって大きな一歩」とし、「これからもっと長い時間出て、今度は点を取ってチームの勝利に貢献したいというのが一番強い」と意気込む。
チームは、得点力不足に悩んだ前半戦からの巻き返しに向けて攻撃力アップが課題。成長させてくれた沼津へ「活躍して恩返ししたい」との気持ちも胸にも秘める。「もっともっとチームの勝利に向け、攻撃で結果を残せるよう練習から励んでいきたい」と成長を誓った。