高校野球の第100回全国選手権徳島大会は7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕し、31チームが甲子園出場を目指して熱戦を繰り広げる。日程を順調に消化すれば26日に決勝が行われ、県代表校が決まる。各チームの戦力を紹介する。
 

 吉野川 [創部] 2012年 [部員] 12人

 県春季大会では接戦を勝ち切れず悔しい思いをした。まず夏の初勝利を挙げ、勢いを付けてベスト8を目指す。

 鍵を握るのが池本光と和泉の投手陣。右腕池本光は直球とカーブを織り交ぜながら両サイドに丁寧に投げ分けて打たせて取る。左腕和泉は独自のテンポを駆使して打者のタイミングを外す。

 「スモールベースボール」を掲げる攻撃は、盗塁やエンドランで走者を得点圏に進め1点を積み重ねる。チーム一の打率3割5分3厘を誇る主将の河野、左右に打ち分ける好打が持ち味の綾ら上位の出塁が得点のポイントとなる。長打が期待できる4番池本圭やチャンスでよく回る6番西木が、ここ一番で集中力を発揮できれば得点機は増えそうだ。

 投手陣の踏ん張りに加え、俊足で守備範囲が広い中堅の綾や遊撃手の河野らセンターラインの安定した守備でロースコアの接戦に持ち込み、勝機を見いだしたい。

 <河野悠人主将> 盗塁やエンドランを絡めながら次の塁を積極的に狙い、得点につなげる。最少失点でしのぎ、粘り強い野球で終盤勝負に持ち込み、勝利したい。
 

 



 名西 [創部] 1984年 [部員] 13人

 県秋季、春季大会は部員9人とぎりぎりの人数での戦いを強いられた。1年生4人が入部した4月以降も苦しいチーム事情に変わりはないが、少人数だからこそ一人一人が責任と役割を自覚し、練習に励んでいる。

 春季大会や1回戦で敗れた県高校総体は、いずれも守りの乱れから失点を重ねた。その反省から練習時間の大半は守備練習に当てている。捕手の濱口をはじめ、内野は二塁手青山、遊撃手上木の2年生コンビ、外野は中堅手の後藤といったセンターラインの安定が勝負の行方を左右しそうだ。

 投手はタイプの異なる右腕2人を擁する。エース杉原は力のある重い球を投げ、打たせて取る。篠原はコントロール重視で切れのある変化球をコーナーに投げ分ける。ともに先発完投する力を持っている。

 打線は1番後藤の出塁がポイント。長打力がある中軸の杉原、濱口、篠原の3年生トリオの前に走者をためたい。

 <濱口拓真主将> チャンスを確実にものにし、僅差で競り勝つ粘り強い野球をしたい。部員数の少なさを感じさせないよう、全員が元気よく声を出して戦っていく。
 

 

 

 池田辻 [創部] 1950年 [部員] 24人

 現校名になって迎える2度目の夏の大会で、昨年の1勝を上回る2勝を目指す。今春、1年生が13人入部して部員数は2倍以上に増え、チームは活気づいている。

 投手は5月以降、成長が著しい3年の右腕森脇が主戦候補。カーブやスライダーなど多彩な変化球をテンポ良く投げ分ける。2年生左腕の大西は右打者の内角、左打者の外角を突く130キロの直球を武器に勝負する。

 捕手森下を中心に遊撃手藤田、二塁手山下航、中堅手中島佑のセンターラインは安定。右翼手坪根は守備範囲が広い。

 攻撃では出塁した1番中島拓、2番山下航を中軸の中島佑、森下、冨士枝がかえすのが得点パターン。下位に藤田ら足の速い選手が控えている。

 練習には強豪の同校女子ソフトボール部の力も借りる。走塁練習などを一緒にしているほか、長打力を磨くため同部から借りたソフトボールを使ったティー打撃にも取り組んでいる。

 <森下敦哉主将> 投手を軸に最少失点で抑え、攻撃ではつなぐバッティングを心掛けて確実に好機をものにしたい。ベスト8入りを第1目標とし、できるだけ多く勝つ。
 

 



 城ノ内 [創部] 1982年 [部員] 21人

 左右の二枚看板をバックがもり立て守り勝つチームづくりに取り組んできた。西宮監督は「先制して後半勝負の展開に持ち込めれば」と手応えを口にする。

 エース生田は180センチの大型左腕。カーブ、スライダー、チェンジアップと変化球の球種は豊富で、130キロ前後の直球との緩急で打ち取る。控えで二塁手の右腕上原はサイドからベースを広く使い、ボールの切れで勝負する。

 両投手が打たせて取るタイプだけに、守備練習には時間を費やした。遊撃手の増田は1年生ながら堅実なグラブさばきで上原と共にセンターラインを固める。俊足で守備範囲の広い中堅手の佐竹が外野陣をまとめる。

 攻撃では1番吉田の出塁がポイント。機動力を生かして得点圏に進め、上原、佐竹、生田と続く中軸に回したい。好打の上村を9番に据えることで打線に切れ目がなくなった。ボール球の見極めを徹底して初戦に臨む。

 <吉田大雅主将> チーム状態は上向いている。鍛えてきた守りからしっかり自分たちのリズムをつかみたい。気持ちで負けず、積極的なプレーでベスト8以上を目指す。