[上]かずら橋のスリルを味わう観光客=三好市西祖谷山村[下]ガラス床から渦潮を眺める子どもたち=鳴門市の「渦の道」

 徳島市の阿波踊り期間中、県内の主要観光地も県外客でにぎわっている。夜の踊り本番を前に徳島の魅力を満喫しようと、祖谷のかずら橋(三好市西祖谷山村)や大鳴門橋の遊歩道・渦の道(鳴門市)には家族連れらが朝から続々と詰め掛け、子どもたちの元気な声が響いている。

 祖谷のかずら橋には1日3千人以上が訪れる。橋の下を流れる祖谷川までは約14メートル。観光客はゆらゆら揺れる橋のスリルを味わっていた。家族4人で渡った兵庫県播磨町の会社員大久保雅子さん(41)は「足がすくんだけど楽しかった」。

 渦の道は、渦潮ができやすい干潮と満潮の時間帯を中心に混雑している。遊歩道のガラス床をのぞき込み、45メートル下の海面で現れては消える渦潮に歓声を上げていた。高松市から家族5人で来た小学3年和泉琴心さん(9)は「初めて渦潮を見た。とてもきれい」と笑みを浮かべた。

 美馬市脇町のうだつの町並みを訪れた団体観光客らは町歩きを楽しんだ。うだつの残る歴史的な家々を写真撮影したり、竹細工の阿波踊り人形作りを見物したりしていた。

 美波町日和佐浦の日和佐うみがめ博物館カレッタも大にぎわい。1階にある子ガメの飼育水槽では、0~6歳のアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種類が見られ、子どもたちが興味深そうに眺めていた。

 徳島市の阿波おどり会館内にある県物産観光交流プラザ「あるでよ徳島」では、観光客が特産品を品定め。スダチのお菓子を選んだ横浜市の会社員須藤貴行さん(38)は「徳島のお土産といえばスダチ。昨夜の街角踊りは迫力があって楽しかった」と話した。