高校野球の第100回全国選手権徳島大会は7月7日に鳴門オロナミンC球場で開幕し、31チームが甲子園出場を目指して熱戦を繰り広げる。日程を順調に消化すれば26日に決勝が行われ、県代表校が決まる。各チームの戦力を紹介する。
 

 城西 [創部] 1915年 [部員] 28人

 1回戦の相手は生光学園に決まった。2年連続の顔合わせで昨年は終盤に逆転された。その悔しさを胸に強豪に挑み、2002年以来16年ぶりの初戦突破を期す。

 筋力トレーニングや走り込みを続けた成果が表れ、3年生を中心に打力が向上している。3月の県春季大会では2勝し、初の8強入り。チャンスでしぶとくつなぐ打撃が光った。庭月野、住友の中軸のほか、下位の尾原に長打力があり、上位の西浦、森本らが出塁すれば切れ目なく攻撃できる。

 タイプの違う投手で継投する見込み。右上手のエース森岡主将は制球が良く、ボールを低めに集める。続く右スリークオーターの森本や右サイドの柿久保らは緩急をうまく使い的を絞らせない。

 守りは捕手の大黒を扇の要に内外野とも安定感が出てきた。森岡が五、六回まで試合をつくれるかがポイント。先制して主導権を握り、投手をもり立てたい。

 <森岡祐哉主将> 春季大会の8強に満足せず、その上を目指して頑張ってきた。全員が一球に関わり、カバーし合うなどチームワークはいい。まずは初戦を勝ち切りたい。
 

 



 徳島市立 [創部] 1973年 [部員] 23人

 県秋季、春季の両大会は1回戦で敗れ、春以降は打撃を磨いてきた。どの打者も自信を持って強く振れており、打ち勝って9年ぶりの初戦突破を目指す。

 序盤にどれだけ活発に攻撃できるかが鍵となる。1番川田はセンスの良い打撃で突破口を開く。長打力のある木下、井関、福島の中軸は確実性が増しており、思い切りのいい西尾、大坂に回れば面白い。

 エースの安倍は変化球を駆使した粘り強い投球が身上。2年生左腕の堀は制球が良く、うまくボールを散らす。共に球威がない分、低めに丁寧に集めて打たせる。

 守りは主将で捕手の川田がまとめる。遊撃手の藏本と二塁手の福島、中堅手の吉本らセンターラインは堅実だが、全体的にまだミスが多い。岩脇監督は「失点しても萎縮せず攻撃的な野球をしてほしい」と一人一人の奮起を促す。失点を5点以内に抑え、打線がつながれば勝利が見えてくる。

 <川田尚大主将> 一人一人が目標を持って練習し戦力は上がっている。下位打線からもチャンスをつくれるようになった。目の前の勝負に集中し、初戦を突破する。
 

 



 小松島西 [創部] 1956年 [部員] 25人

 一人一人がチームのために何ができるかを考えながら練習に取り組み、連帯感を培ってきた。積極的な打撃と全力疾走をモットーに全員野球で勝利を目指す。

 浮沈の鍵を握るのが投手陣の出来。柱となる2年の大河は、184センチの長身から投げ下ろす直球と切れの良いスライダーを武器とする。後に控える3年の森下と左腕米﨑はともに内外角への出し入れで打たせて取るタイプ。

 援護する打線は俊足巧打の西濱を1番に据え、チャンスに強い中軸の勝瀬、入江らに回して得点を狙う。けがから復帰した、長打力のある尾山が本調子になれば打線に厚みが出て、得点力アップが期待できる。

 守りは経験豊富でフットワークの良い森下、勝瀬の二遊間が要。右翼手で主将の西濱は、的確にポジショニングを指示して守備陣を引き締める。大河のテンポ良い投球を引き出すためにも確実に打球をさばき、アウトを重ねたい。

 <西濱太貴主将> 投手を中心に守り勝つ戦いが持ち味。守備でミスを少なくし、リズムをつくり投手をもり立てる。やってきたことを出し切り、一つでも多く勝ち上がる。
 

 

 

 新野 [創部] 1950年 [部員] 18人

 今秋から阿南光への合流が決まっており、新野として臨む最後の夏となる。新入部員がいないハンディはあるが2、3年生が一丸となり、一戦必勝で有終の美を飾ろうと士気を高めている。

 遊撃を守っていた多田を5月から投手にコンバート。最速135キロの直球にカーブとスライダーを交ぜて打ち取るスタイルで、6月の県総体では3戦連続の完投で自信を付けた。捕手の湯浅龍とのコンビネーションも良く、センターラインが固まりつつある。

 攻撃では機動力を最大限に生かす。3番高岡は昨年の県高校野球体力・技術向上研修会のベースランニング部門2位。チーム2番目の12盗塁と4割7分の高打率で得点を稼ぐ。俊足の2番楠本を含め、打率4割9分の4番湯浅龍の前に走者をためれば大量得点も狙える。

 不安は夏を乗り切るスタミナ。投げ込みと走り込み、素振りの徹底による総合力の底上げが上位進出の鍵となる。

 <多田京司主将> 地域からは「最後にもう一度甲子園を」と期待されている。一戦一戦が大切になる。打線に当たりは出てきているが、あくまでも守りの野球で勝ち抜く。