消費者行政新未来創造オフィスの成果を強調する河野外相=徳島市のJRホテルクレメント徳島

 3代前の消費者行政担当相を務めた河野太郎外相が30日、徳島市のJRホテルクレメント徳島で講演し、消費者庁の徳島移転で国会対応が課題の一つに挙げられていることに対し「テレビ会議システムを使えば徳島にいながら東京の会議に出席できる」と述べ、移転しても対応は可能との認識を示した。

 河野氏は消費者行政担当相時代、消費者庁の徳島移転に向け、同庁の政策立案拠点「消費者行政新未来創造オフィス」の徳島県庁への開設を決断した。

 昨年7月の開設から1年近くが経過したことに触れ「いろいろな成果が次々と発表になっている。反対していた人が今、どんな顔をしているのか見てみたい」と語った。

 国会対応については「21世紀なんだからテレビ会議で大臣が答弁することがあってもいい。21世紀に合った国会改革をやらなければならない」とも述べた。

 河野氏は中西祐介参院議員(徳島・高知選挙区)の政治資金パーティーに出席するため来県した。県庁にも足を運び、消費者行政新未来創造オフィスを視察した。