美馬の空き家でカレー店を開業

　大阪市から３年前に徳島に移住した乾亮太さん（３２）歩希さん（３１）夫妻＝美馬市穴吹町穴吹＝が、自宅にカレー店「白草社」を開いた。地元産の青トウガラシに、ターメリックやチリペッパーなどの香辛料を組み合わせたオリジナルカレーを提供しており、カレー好きの注目を集めている。

　店は自宅（鉄筋コンクリート２階建て）１階部分に開き、スペアリブプレート（１１００円）と野菜プレート（９００円）が主なメニュー。２、３種類のカレーと、サラダ、ピクルス、マッシュポテトなどが一つの皿に盛られている。

　亮太さんは大阪市大正区出身。関西のファッション誌のライターだった頃、カレー店の取材をきっかけに、カレー作りに没頭するようになった。

　転機は２０１５年８月。地方で雑誌作りに携わりたいと、徳島市の出版社に転職した。充実した日々を送りながらもカレー店を開く夢は捨てられず、交際中の歩希さんに相談。２人で独立を決めた。

　美馬市の空き家バンクを活用し、１８年４月に同市に移住。約１カ月かけてリフォームした。青トウガラシを味の決め手に使い、深みのある辛味を出している。

　６月２２日の開店日に入籍した２人は「スパイシーなカレーが味わえるので、多くの人に来てほしい」と話している。営業時間は午前１１時～午後７時。定休日は毎週水曜と第２、４火曜。問い合わせは同店＜電０８８３（５３）２５０５＞。