盆に迎えた先祖や新仏の霊を送る灯籠流しが16日夜、徳島市の藍場浜公園近くの新町川と川内町の親水公園であった。雨の中、参加者は水面の灯籠に手を合わせ、故人をしのんだ。
徳島市仏教会の主催で毎年行われている。藍場浜公園では開始時刻を30分早めて午後6時半から営まれ、各地の寺の檀家ら約4千人が集まった。僧侶の読経が響く中、戒名を書き入れ、ろうそくに火をともした灯籠を川に浮かべた。
徳島市南出来島町1の主婦吉坂留美さん(73)は「戦争のない平和な社会で子や孫が暮らせるよう亡き父にお願いしました」と話した。
親水公園では約500人が園内の水路に灯籠を流した。