被告人役の女性(左)に質問する城東高生=高松地裁(日弁連提供)

 高校生が模擬裁判で弁護側と検察側に分かれ、学校対抗で競う「高校生模擬裁判選手権」(日弁連主催)の四国大会で城東高校(徳島市)が優勝した。徳島県勢の優勝は2013年の徳島文理高(同市)以来2校目。

 大会は1日に高松地裁で開かれた。城東高のチームは1、2年生11人で構成。5月の県大会で徳島文理高を下して出場した。他県の代表は愛光高(愛媛)、高知大手前高(高知)、高松第一高(香川)。くじ引きで相手校2校と、弁護・検察どちら側に立つかを決めて対戦し、法曹関係者や大学教授ら審査員が論理構成や主張の分かりやすさを審査した。

 事件は、子育てに疲れた母親が泣きやまない赤ちゃんの口と鼻をふさいで窒息死させるのを同居男性が目撃したという設定。城東高生は、事前に送られてきた事件の概要や供述調書などの資料を基に争点や主張の要約、殺害現場の地図などをまとめた模造紙を作り、公判で使用しながら立証に臨んだ。

 愛光高とは、弁護側に立って対戦。同居男性が殺害の様子を数秒しか確認していないことを指摘し、目撃証言に信ぴょう性がないと訴えた。

 一方、高松第一高との対戦では検察側に立った。事件当時、赤ちゃんのそばには母親しかいなかったことを立証し、犯行は母親しかできないと主張した。

 城東高2年の竹中愛賀さん(17)は「今まで裁判とは無縁で、最初は公判の流れから勉強した。アドバイスをくれた弁護士の先生や、チームメートの協力があって優勝できた」と喜んだ。

 大会は10年から毎年開かれている。全国大会はない。