徳島県内での2015年のチャイルドシート使用率が67%にとどまり、8年ぶりに減少に転じたことが、県警と日本自動車連盟(JAF)徳島支部の合同調査で分かった。全国平均を4・3ポイント上回ったものの、昨年5位だった全国順位は16位まで落ちた。県警は正しい使用法を周知するなど対策に力を入れ、使用率向上を呼び掛ける。

 調査は5月30日、チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の乳幼児200人を対象に、とくしま動物園(徳島市)とあすたむらんど徳島(板野町)の2カ所で行った。

 チャイルドシートを使っていたのは134人で、使用率は前年より9ポイント下落した。年齢別では1歳未満が77・8%、1~4歳が66・9%、5歳が63・0%だった。

 チャイルドシートを使っていなかった66人のうち、36人がシートベルトを付けずに座席に座り、6人は同乗者が抱いていた。

 使用率の低下について、県警交通企画課は「チャイルドシートはスペースを取るため、大人数で出かける際に使わないまま乳幼児を乗車させる人が増えているのではないか」と分析。今後の対策として、チャイルドシートの使用促進のチラシを配ったり、取り締まりを強化したりする。

 全国では山口県が79・5%と最も高く、福井県の44・4%が最低だった。全国平均は62・7%。