全日空が10月末のダイヤ改正で、徳島阿波おどり空港発着の東京(羽田)線を1往復減便し4往復にすることが18日、関係者への取材で分かった。午後1時5分徳島発と午後2時羽田発が減便の対象になる見通し。19日にも国土交通省に申請する。

 全日空は、羽田空港と中国を結ぶ定期便が増便されることに伴い国内線を減便する。このうち搭乗率が全国平均を下回る徳島発着便を対象に減便の検討を進めていた。

 徳島-羽田線の搭乗率は2013年度が50・0%(国内線平均61・6%)、14年度が45・5%(63・6%)と全国平均を下回る状況が続いている。羽田発着の国内線全38路線のうち、14年度は2番目の低さだった。

 全日空は10年10月末、徳島空港に再参入し東京線を3往復運航。11年10月末と13年10月末にそれぞれ1往復を増便し、5往復としていた。

 現在、徳島空港発着の東京線は、全日空のほか日本航空が7往復を運航している。