徳島市の内藤佐和子市長のリコール(解職請求)に必要な署名の縦覧を巡り、内藤市長から委任されてメモを取る縦覧人が相次いでいるとして、「内藤市長リコール住民投票の会」が28日、リコールの手続きを中止した。リコール運動が展開された自治体内の有権者であれば誰でも見られる現行制度については、署名者に不利益が生じる恐れがあると以前から指摘されていた。市との関係や自身の立場から「署名を見送った」とする市民もおり、識者は「有権者の権利行使が妨げられない仕組みへの改善が必要」と訴える。