東京・渋谷の大型雑貨店ロフト渋谷店で20日から、神山町の暮らしや食を紹介するフェアが開かれる。サテライトオフィス(SO)進出や若者移住など、地元で起きている動きを伝えるとともに、木工品などを販売。首都圏の消費者に神山の魅力と情報を発信する。9月2日まで。
フェアは「Discover(発見) Japan-神山町に暮らすこと」と銘打ち、1階正面玄関近くのフロアで実施。木工品、陶器、食品など130種類を販売する。森林と水資源を考えるグリーンバレーの「SHIZQ(しずく)プロジェクト」から生まれたスギ間伐材の器、地域おこし協力隊が考案した梅干しの「利き梅セット」といったユニークな商品も並ぶ。
また両面パネル(高さ1・5メートル、幅1・2メートル)8枚や高規格映像4Kテレビを使い、町の様子を紹介。店内のカフェでは、スダチを使ったランチやドリンクも売り出す。23日はSOの代表、29日はグリーンバレーの大南信也理事長によるトークイベントもある。
ロフト関係者が昨年秋、SHIZQプロジェクトを進めるウェブデザイナー廣瀬圭治(きよはる)さん(42)=同町神領、グリーンバレー理事=のもとを訪れたのがきっかけ。観光名所を除き、ロフトが地方自治体を取り上げるのは初めてで、同社広報部は「地方にも若者のトレンドとなる素材が眠っている。地方と連携した情報や魅力発信に力を入れたい」としている。