徳島県は30日、新型コロナウイルスオミクロン株の派生型「BA・2」が、県内の感染者から初めて検出されたと発表した。9~14日に陽性と公表した感染者の抽出調査で分かった。従来型より感染力が強いとされており、県は感染対策の徹底を呼び掛けている。
BA・2が検出されたのは10歳未満の女児。小学校で発生したクラスター(感染者集団)の関係者で、県外との往来歴はなかった。このクラスターは既に収束している。症状は軽症か無症状という。
県によると、BA・2は従来のオミクロン株と比べ、感染者1人から平均何人にうつすかを示す「実効再生産数」が26%高いとされる。県は変異株の検査体制を強化するため1月からゲノム解析を始め、今月初旬から1週間に24検体を抽出して調べていた。
このほか県は、感染後に後遺症で苦しむ患者をサポートするための専用相談窓口を、4月1日から24時間体制で開設すると発表した。症状を聞き取り、医療機関の紹介などを行う。午前9時スタートで、電話0570(022)276。