鎌田さん(右端)と台本の読み合わせをする真友ジーンさん(左端)ら=神山町阿野

 県出身の映像作家らでつくる「AYCプロジェクト」が、徳島を舞台にした約15分の短編映画を製作している。神山町や徳島市で撮影を進めており、海外の短編映画祭や、県が来年3月に開く徳島国際短編映画祭に出品する。

 神山で暮らす16歳の主人公モモが、シンガー・ソングライターになるのを夢見て、家族の反対を押し切り上京するストーリーで、思春期の葛藤や家族の愛情を描く。豊かな自然や阿波踊りなど徳島らしさを随所に盛り込み、コミカルな演出も交える。タイトルは未定。

 18日から県内での撮影を始めた。神山町阿野の古民家を、主人公の実家に見立て、家族とのやり取りを撮ったほか、徳島市の繁華街では路上ライブのシーンを収めた。

 米ロサンゼルスで映像製作会社を経営する鎌田啓生さん(25)=徳島市出身=と、映像作家の岡田玲央さん(32)=同市住吉4、会社員=が、徳島の魅力を発信しようと企画し、監督や脚本も担当している。県内の映像クリエイターや大学生ら約70人がボランティアで参加している。

 主人公を演じるのは、都内で活動するシンガー・ソングライターの真友ジーンさん(21)=慶應義塾大4年、横浜市出身。父親役をテレビトクシマの番組に出演しているタレントの錦利明さん(43)=徳島市中央通2=が務めるほか、プロジェクトのメンバーが住民や店員の役を演じる。

 鎌田さんと岡田さんは「今は本格的な撮影機材をそろえることができ、地方でも質の高い映像が撮れる。徳島の魅力を映画でアピールしたい」と話している。