県内有数の竹の産地・阿南市で21日、県内の小学生に竹に親しんでもらうワークショップがあった。竹製の楽器で演奏活動を続けている「東京楽竹団」のメンバーらを講師に迎え、約30人が竹で楽器や食器を作って楽しんだ。
子どもたちは同市新野町の竹林で、地元ボランティアと共に竹の伐採や竹を使った食器作りに挑戦。自分で作った器に昼食を盛り付け、舌鼓を打った。
昼食後は富岡公民館に移り、東京楽竹団の橘政愛代表(62)らの指導で、竹に切れ目を入れた「バリンビン」というフィリピンの打楽器を制作。竹材を切ったり削ったりして、音程を少しずつ調節しながら完成させた。藍住東小2年の友成由さん(7)は「竹を切るのは初めてで難しかったけれど、とても楽しかった」と話した。
ワークショップに参加した子どもたちは22日午後1時半から、市文化会館で開かれる楽竹団の演奏会「バンブーサウンドフェスタ」に出演し、自作の竹楽器で団員と共演する。
イベントは日本青年会議所四国地区徳島ブロック協議会が主催。近年、放置竹林が増えていることから、子どもたちに竹への関心を高めてもらおうと企画した。