徳島県は5日、10歳未満から80代の男女70人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。ゲノム解析によりオミクロン株の派生型「BA・2」を新たに6人から確認。新たに職場でのクラスター(感染者集団)1件を認定した。感染者数が100人を下回るのは4日連続。62人は軽症、8人は無症状という。

 職場では社員1人が新たに感染し、これまでに感染した社員4人と合わせ、クラスターとなった。脇町高校(美馬市)のクラスターでは新たに生徒6人が感染し計11人に拡大。生徒は先に感染が分かった5人と同じ部に所属している。

 2日に認定された児童等利用施設関連クラスターでは利用者、職員の同居家族それぞれ1人が感染し、計22人の規模となった。

 オミクロン株の派生型「BA・2」は、3月15~21日に感染が発表された24検体をゲノム解析し、6件で確認された。県内での確認は7件となった。5検体は同一のクラスター由来で、残る1検体は感染者の濃厚接触者から陽性となった人のもの。ともに感染は収束しており、県は「県内では急速にBA・2に置き換わりが進んでいる状況ではない」とみている。

 学校関係では、小学生4人、中学生7人、高校生9人、大学5人、高校の教職員1人。未就学児は6人だった。

 5日時点で28人が入院しており、病床使用率は10・6%。重症者用病床の使用率は8・0%。595人が自宅療養している。県内の感染者は累計1万6547人となった。