美馬市議選は昨年5月の吉野川市議選に続き、徳島県内8市議会で2例目の無投票となった。16町村議会では、市町村合併が本格化した2005年以降に無投票が計8回あり、議員のなり手が減っている。有識者は地元の有力者とされる現職が固い地盤を持ち、新人が出馬しづらい地方独自の風土が背景にあると指摘する。

 徳島大大学院の小田切康彦准教授(地方自治論)は、なり手不足の大きな要因として人口減を挙げつつ、浮動票の多い関東や近畿の大都市と徳島のような地方の選挙を比較…