台風15号は25日午後、日本海を北上した。徳島県内は午後からも全域が風速15メートル以上の強風域に入り、激しい風雨に見舞われた。徳島市で男女4人が強風にあおられて転倒し、軽傷を負ったほか、鳴門市では信号機の支柱が傾くなど強風による被害が相次いだ。
気象台によると、25日午前0時から午後8時までの総雨量は、那賀町木頭出原250・5ミリ、上勝町福原旭222・0ミリ、三好市東祖谷京上106・0ミリ、徳島市78・0ミリなど。
徳島市では午後1時44分に最大瞬間風速26・8メートルを観測。徳島駅前を通行していた30~80代の男女3人と徳島市勝占町の自宅前で作業をしていた80代女性が強風にあおられて転倒した。
鳴門市撫養町大桑島では、歩行者用信号機1基が傾いているのを市職員が見つけ、鳴門署が撤去。県警交通規制課が仮設信号を設置した。徳島市川内町中島では共栄橋の水銀灯1基が倒壊した。
吉野川市と那賀町の計790世帯1650人に出されていた避難勧告は午後5時までに解除された。公共施設に避難していた7市町の9世帯13人は全員が帰宅した。
四国電力徳島支店によると、阿南市や美馬市など5市町村で延べ6615戸が停電。午後7時半までに全戸が復旧した。
台風15号は午後9時現在、松江市の北北西約130キロを時速30キロで北東に進んだ。中心気圧は980ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっている。
台風は県内から遠ざかっているものの、これまでの雨で地盤が緩んでいる所があり、気象台が土砂災害などへの警戒を呼び掛けている。
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