中国四国農政局徳島地域センターは28日、県内の2015年産米(水稲)の作柄概況(15日時点)を発表した。早期米の作況指数(平年=100)は97で「やや不良」となった。普通期米は「平年並み」だった。
 
 早期米の10アール当たりの予想収量は450キロ、県内全体の収穫量は2万600トンで、前年(2万3300トン)からやや減少を見込んでいる。
 
 出穂の最盛期は、梅雨入りまでの気温が高かったため、平年より4日早くなった。穂数は、梅雨入り後の気温が平年並みだったものの、日照不足の影響から「やや少ない」。全もみ数は「やや少ない」となった。
 
 実の成熟は、台風11号や梅雨明け遅れの影響が懸念されたが、梅雨明け後に好天に恵まれたことから「平年並み」となった。刈り取り済みの面積は、平年より7ポイント高い15%となっている。
 
 普通期米は、出穂の最盛期、草丈、茎数とも「平年並み」で推移している。