震災当時の状況について話す松下さん=徳島市のときわプラザ

 東日本大震災で夫を亡くしながら、宮城県気仙沼市民会館館長として避難所運営に尽力した松下尚子さん(70)=同市=の講演が30日、徳島市のときわプラザであり、20人が耳を傾けた。
 
 「東日本大震災 発生から現在まで」と題して講演した松下さんは、震災直後の避難所生活を説明。新聞紙1枚を膝の上に乗せて夜の寒さに耐えたことや、足が冷たいと言う避難者に使い古した軍手を靴下代わりに履かせたエピソードを紹介し「知恵を使えば古い物でもいざという時に役立つ」と助言した。
 
 津波に巻き込まれた夫=当時(67)=の遺体を、捜索支援に駆け付けた徳島県警機動隊員が約3週間後に発見したことにも触れ「徳島の人たちのおかげで会えた。とてもありがたい」と目を潤ませた。
 
 講演に先立ち、松下さんは徳島市論田町中開の県警機動隊を訪れ、捜索支援に入った隊員に感謝の言葉を伝えた。