ガーナの実情や社会問題をつづった本を出した矢達さん

 徳島市出身で、西アフリカのガーナに留学経験のある矢達(やだつ)侑子さん(22)=神戸市外国語大4年、同市中央区=が、ガーナの実情をつづったエッセー本を出版した。紛争や金の違法採掘といった社会問題を取り上げたほか、ファッション事情、食文化なども紹介。現地の課題や暮らしぶりを自身の思いを交えて伝えている。
 
 タイトルは「ガーナNOW!女子大生は見た」(新書判、186ページ)で、14本のエッセーと写真を収録した。紛争をテーマとしたエッセーでは、背景に資源の争奪や若者の高い失業率などの要素が絡んでいるとし、「幅広い取り組みが不可欠。それでも正直、解決は難しい」と、厳しい現実を目の当たりにした感想を率直に記した。
 
 このほかガーナの女性の間での流行として、地毛に長い付け毛を編み込む「ラスタヘア」を紹介。「ガーナでも“髪は女の命”」と、日本の女性と同じようにおしゃれを楽しむ様子を伝えた。
 
 矢達さんは、民族紛争などについて学ぶため、2013年8月から14年8月までガーナの首都アクラに留学した。この間、発展途上国の情報を発信するNPO法人・開発メディア(埼玉県)から依頼を受け、同法人のウェブサイトでエッセーを連載。帰国後の15年4月、より多くの人にガーナの実情を伝えようと、連載などをまとめて書籍化した。
 
 矢達さんは「この本をきっかけに、少しでもガーナを含むアフリカのことを知ってほしい」と話している。希望者は電子書籍サイトBCCKS<https://bccks.jp>で購入できる。電子版540円、紙本カラー版2398円。