徳島県は22日、新型コロナウイルスに感染した10歳未満~100代の男女79人の詳細を発表した。感染者数は3日ぶりに100人を下回った。高齢者施設で新たにクラスター(感染者集団)1件が発生した。

 高齢者施設では、利用者2人と職員4人の感染が分かり、これまでに感染した2人と合わせ、計8人の規模となった。

 これまでに判明したクラスターでは、20日に分かった高齢者施設で利用者8人が新たに感染し、25人の規模に拡大した。城北高校(徳島市)で家族1人、脇町高校(美馬市)で生徒と家族の2人がそれぞれ感染。20日に認定された児童等利用施設では新たに職員1人が感染した。

 学校関係の感染者は、小学生9人、中学生3人、高校生5人、大学生など3人、大学の教職員1人。未就学児も10人いた。

 80代女性が酸素吸入を受けており中等症、69人が軽症、9人が無症状となっている。22日時点で27人が入院しており、病床使用率は10・3%となった。重症者用病床の使用はゼロ。590人が自宅療養している。

 20日時点のワクチン3回目接種率は高齢者で86・8%(全国86・5%)、全人口で53・9%(49・5%)となっている。

 県はゴールデンウイーク(GW)に伴う感染拡大を防ぐため、帰省者らが無料で受けられる検査を5月末まで延長する。希望する高齢者施設や大学などには、GW明けに検査キットを配布する。