個展に出す作品を描く福井さん=徳島市名東町2

 3月末まで徳島県警の警察官だった福井摂哉さん(60)=徳島市城東町2=が、定年退職を機に絵画の制作に励んでいる。退職後初の個展を6~9日、同市大道2のギャラリーフリーゾーン大道で開き、最近数年間に描いた作品を披露する。

 展示するのは、油絵や水彩画、水墨画の計約20点。新町川沿いの風景画や、若い女性を題材にした人物画などを並べる。

 大学の浪人時代に人物画の本を読んだのがきっかけで、イラストを描き始めた。就職後も警察のミニ広報誌などで絵を描き、30歳を過ぎてから水彩画や油絵にも挑戦。県美術展の日本画部門に2度入選したほか、国際芸術交流展では優秀賞や奨励賞に選ばれた。

 「本格的に絵に取り組みたい」との思いから美馬署の副署長を最後に退職後、両親が住んでいた同市名東町2の実家をアトリエにして創作に没頭。在職中に開いた2度目の個展から約8年たっているため開催を決めた。

 福井さんは「今の自分の技術に対する評価を聞き、今後の活動の励みにしたい」と話している。