四国4県の埋蔵金伝説などが残るスポットを「札所」とみなして巡る「四国一攫千金埋蔵金88箇所巡り」(四国なんでも88箇所推進協議会主催)がホームページ(HP)上で紹介されている。地域でもあまり知られていない財宝の歴史を探訪でき、夢とロマンあふれる内容で、協議会が「巡礼」を呼び掛けている。
県内で選ばれたのは21カ所。地元の郷土史家らが“卑弥呼の墓”と提唱している八倉比賣神社の祭壇(1番札所・徳島市国府町)のほか「六地蔵峠近辺の平家再興軍資金」(9番札所・東みよし町)、古代イスラエルの王・ソロモンの秘宝伝説「失われたアーク(聖櫃)」(11番札所・剣山周辺)などが掲載されている。
ほかに高知21カ所、愛媛24カ所、香川22カ所が選ばれた。
発案したのは、協議会の佐藤哲也会長(55)=高松市、酒販店経営。郷土史や古文書などから情報を集め▽歴史上の誰かが埋めたとされる財宝▽はるか昔から眠る鉱脈▽発見すれば一攫千金につながる-などを基準に88カ所を厳選した。
佐藤会長が約2年かけて現地を回り、取材。HPでは佐藤会長の手による解説文と写真とともに、場所や財宝の種類、埋めたとされる人物などの情報を掲載している。
佐藤会長は「貴重なお宝を発見できるかも。ぜひ現地を訪れてほしい」と話している。
協議会は四国の魅力あるスポットをテーマ別に紹介し、地域に残る日本文化の良さを再発見してもらおうと企画。これまでに2008年から「酒蔵」「ダム」「温泉」「駅と車窓」「食堂とメニュー」「酒の肴」の六つの巡礼コースを紹介してきた。
協議会のHPアドレスは<http://shikoku88.in/>。