まるで親子? 鳴門市大麻町で巣作りをしているコウノトリの餌場で、8月下旬から渡り鳥のセイタカシギが見られるようになった。コウノトリの方が大きいものの、赤くて長い脚と黒い羽という特徴はそっくりだ。
2日午後は近くで一緒に餌を探す光景が見られた。体長約30センチのセイタカシギはコウノトリがいても気にする様子はなく、餌のアメンボなどを懸命に探している。自分に似た小さい鳥が足元をちょこまかと動く姿をコウノトリは不思議そうに眺めていた。
セイタカシギは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類とされている。日本野鳥の会徳島県支部によると今は本州中部より北の繁殖地から東南アジアの越冬地に次々と南下しているところで、10月ごろまで鳴門付近で姿が見られるという。