鳴門市大麻町で巣作りをしている国の天然記念物コウノトリをテーマに、同町住民らが作った「コウノトリ音頭」の振り付けができた。日本舞踊家花柳淳吾さん=同市撫養町南浜=が、鳥をまねた動きを盛り込むなど親しみやすく仕上げた。
ゆったりとした曲調に合わせて、コウノトリが羽を広げて飛び立つような動きや片足で立つ姿などを表現。阿波踊りの女踊りの動きも取り入れている。花柳さんは「子どもからお年寄りまで踊れるような簡単な振り付けを心掛けた」と話す。
音頭は、コウノトリが訪れたことに感謝するとともに、「温かく見守っていきたい」との思いで中川アサヱさん(68)=大麻町市場=が発案し、6月上旬に完成した。振り付けは、作曲者の山口壽男さん(67)=同町松村=が依頼していた。
4日、花柳さんの教室で振り付けが初めて披露され、中川さんらが練習した。今後、地元の老人ホームや小学校で歌と踊りを披露する。中川さんは「今後もコウノトリが居続けてくれるよう、地域で応援していけたら」と話した。