4月から県内18市町村の学校給食に導入されたストローレスの牛乳パック

 徳島県内18市町村の小中学校の給食に、4月から飲み口を開けやすく改良したストローレスの牛乳パックが導入された。パックに直接口をつけて飲めばプラスチックごみの削減につながるものの、「じか飲みは行儀が悪い」との指摘が徳島新聞「あなたとともに~こちら特報班」に寄せられた。県教委は「環境教育の一環で導入した。希望すればストローも利用できる」と説明している。

 給食用牛乳のストローレスパック(200ミリリットル)は、プラスチックごみ削減のため全国で導入が進む。県内で採用したのは、吉野川、美馬、三好、石井、つるぎ、東みよしの6市町を除く18市町村。いずれも、ストローレスパックの加工設備を備える日本酪農協同徳島工場(上板町)が牛乳を供給している。

 そうした中、長男が中学校に通う徳島市の女性会社員(48)は、ストローレスパックに疑問を投げかける。「家では行儀が悪いのでじか飲みしないよう言ってきた。コンビニなどでもパックの飲み物にはストローが付いてくるのに学校現場でじか飲みはいかがなものだろうか」。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、「他人が触ったパックに鼻など顔の一部が触れてしまうのではないか」と衛生面も心配する。

 ストローレスパックは、じか飲みで低学年の児童らがこぼしてしまうことも考慮し、ストロー穴も残す。

 徳島市教委は「希望者が使えるようにストローも用意している。パックは小さく、コップと見立てれば必ずしも行儀が悪いとは言えない」と説明する。また、給食前に全員が手を洗うよう指導しており、衛生面でも問題はないとの認識だ。

 県教委も「じか飲みは決して強制ではない。保護者らに丁寧に説明していきたい」と理解を求める。

 一方、ストローレスパックを採用してない6市町は四国明治(香川県)と牛乳を取引し、昨年4月から植物を原料にしたバイオマスプラスチック製ストローを使用している。ただ、ストローレスパックに比べてコストは割高。四国明治では、ストローレスパックの導入には新たな設備投資が必要なため、経営努力による対応でバイオマスを選択しているという。

 食育に詳しい四国大生活科学部の高橋啓子教授(食生活学)は「本来は牛乳をコップで飲むのが理想だと思うが、ストローレスパックは小さなサイズなので、環境への配慮を優先するのであれば問題とまでは言えない。説明を尽くして理解を促すことは大切だ」と指摘した。

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