ミラノ万博で展示されるスギのランプシェード(上)と食器=神山町神領の廣瀬さん宅

 神山町で森林と水資源を守る「SHIZQ(しずく)プロジェクト」を進めるデザイナー廣瀬圭治(きよはる)さん(42)=同町神領、NPO法人グリーンバレー理事=が、イタリア・ミラノ国際博覧会(万博)で6~9日に開かれる県主催イベントに、町産のスギ間伐材で作った食器類などを出品する。海外に製品を紹介するのは初めてで、森林風景など町の魅力もPRして販路拡大を狙う。

 県が設けたブースに木目を生かしてデザインしたコップや皿、ボウルをはじめ、新たに開発したランプシェード(直径約30センチ)を並べる。ランプシェードは、徳島市の木工職人が加工して最も薄い部分は厚さ約2ミリまで削っており、軽く、点灯時には障子紙のように光が透けて見える。

 ブースでは、商品と併せて神山町の風景などを紹介する英語版とイタリア語版のプロモーション映像(2分30秒)も流す。

 プロジェクトは、大阪市から移住した廣瀬さんが、木材価格が下がり森林の荒廃が進む現状に危機感を持ち、2013年にスタートさせた。デザインの力で建材以外にスギの需要を広げることを目指している。

 製品はインターネットなどで販売しており、今年1~8月で約150万円の売り上げがあった。ミラノ万博への出品は廣瀬さんに県が打診した。

 廣瀬さんは「製品の需要が増えれば工房を作れるし、職人も雇える。デザイン性や機能性をしっかり売り込みたい」と意気込んでいる。