ロシアによるウクライナ侵攻に伴う原油価格の高騰が、徳島県内の銭湯の経営を直撃している。新型コロナウイルス禍で客足が遠のいていた上、安価な燃料として使われていた廃油が入手しにくくなり、代わりとなる重油の価格も上昇。営業時間の短縮や臨時休業を余儀なくされる銭湯もあり、経営者は「常連客のためにどうにか営業を続けているが、収益はほとんどなく、いつつぶれてもおかしくない」と頭を抱えている。

 県内では、車や船などで使用済みとなったエンジンオイルを廃油として安価に仕入れて燃料に使う銭湯が多い。ただ、最近ではコロナ禍で廃油の量が減ったり、販売業者が廃業したりするなど入手しにくくなっている。さらにウクライナ危機の影響で…