2021年に徳島県内で発生した労働災害による死傷者(休業4日以上)のうち、勤務中の新型コロナウイルス感染は120人で、感染拡大に伴って前年の6人から大幅に増えたことが徳島労働局のまとめで分かった。全体の死傷者数は前年比16・1%増の1017人となり、05年以来の千人超。事故形態で最も多いのは転倒の213人で、50歳以上が全体の70%を占めており、労働者の高齢化が影響したとみられる。

 労働局によると、医療保健業は業務外で新型コロナの感染が明らかな場合を除き、原則として労災の対象となる。他の業種でも、複数の感染者が確認された職場や、接客機会が多いなど感染リスクが高い環境なら認められるケースがある…