解説本「四国三郎ってどんな川」が刊行された。吉野川と人の暮らしに関わるダムや近代水道、堰(せき)などの人工構造物88カ所の設置の歴史やエピソードなどをまとめている。暴れ川を制する苦労と、川の恵みを生かす知恵が伝わる。

 四国初の水道は旧池田町にでき、全国でも12番目と早かった。葉タバコ製造所が1905(明治38)年に民営から官営になったのを機に、08年にできた…