徳島県は10日、新型コロナウイルスに感染した10歳未満~80代の男女156人の詳細を発表した。150人を超えるのは4月13日以来、27日ぶり。徳島刑務所で職員と受刑者のクラスター(感染者集団)が発生した。

 4月19~25日に発表した感染者の検体をゲノム解析した結果、オミクロン株の派生型「BA・2」の割合が70・8%を占め、過去最高となった。

 徳島刑務所で5~9日に職員1人と受刑者5人の計6人の感染が分かり、クラスターに認定した。刑務所は「業務に支障はない」としている。

 これまでに判明したクラスター関連では、県鳴門病院の職員1人と、8日に認定した社会福祉施設の職員1人が新たに感染した。

 学校関係では小学生18人、中学生6人、高校生4人、大学生12人、大学院生1人、専門学校生1人、小学校教職員1人、中学校教職員2人、高校教職員1人。未就学児も8人いた。

 145人は軽症で、11人が無症状。31人が入院しており、病床使用率は11・8%、重症者用病床の使用はゼロ。600人が自宅療養している。県内の感染者数は累計1万9612人。

 感染者数は4日連続で100人を超えた。前週比1・67倍で3日連続で前週の同じ曜日を上回り、ゴールデンウイーク後、増加傾向にある。県は県庁で開いた対策本部会議で、22日までを「大型連休明け・感染拡大抑止期間」とすることを決めた。

 ワクチンの大規模集団接種会場の平日夜間枠も追加し、アスティとくしま(徳島市)で18、25日の午後7~9時に開設する。18歳以上で接種券を持っている県内在住者は予約なしでも受けられる。