徳島市から車で40分ほどの中山間地域に、人口5千人ほどの神山町がある。ここでは国際交流事業をきっかけに、アーティスト・イン・レジデンスなどを行ったメンバーが、2004年にNPO法人グリーンバレーを設立。「創造的過疎」を掲げ、空き家を活用しながら、移住促進やサテライト・オフィスの誘致に成功している。
 建築の分野でも、ベネチア・ビエンナーレ国際建築展(16年)の日本館で紹介され、筆者が関わった「3・11以後の建築」展(金沢21世紀美術館)にも出品したバスアーキテクツ(坂東幸輔=徳島市出身、須磨一清、伊藤暁らの建築グループ、BUSと改名)が手がけたリノベーションがある。