徳島県は13日、新型コロナウイルスに感染した10歳未満~90代の男女126人の詳細を発表した。100人を上回るのは7日連続。累計感染者数は2万40人となり、2020年2月25日に県内で初めて感染者が確認されて以降、約2年3カ月で2万人を超えた。
つるぎ高校(つるぎ町)と飲食店でクラスター(感染者集団)が発生した。同校では10~12日に生徒12人と家族1人の感染が分かった。生徒は学年や部活動もさまざまで、部活動や友人関係などから広がったとみられる。飲食店では11、12日には同じグループの客5人が感染した。
既に判明していたクラスターでは、県鳴門病院(鳴門市)で入院患者2人、職員1人、職員の家族1人の計4人が感染し、25人の規模に拡大した。徳島商業高校(徳島市)では、これまでの感染者と同じ運動部の生徒1人、家族1人がそれぞれ感染した。
徳島赤十字病院(小松島市)では11、12日に職員計9人が感染。救急受け入れを重篤な患者や、同院で治療中の人に限っている。外来診療や入院は通常通り。
学校関係の感染は小学生9人、中学生2人、高校生17人、大学生7人、専門学校生1人、中学校教職員1人。未就学児も6人いた。
107人が軽症、19人が無症状。40人が入院しており、病床使用率は15・2%で重症者用の使用はゼロ。825人が自宅療養している。
県内の累計感染者数は、22年2月26日に1万人に達するまで2年を要した。1月からはオミクロン株が猛威を振るい、感染者数が急増した。約3カ月で1万人増え、2万人を突破した。1月以降、10歳未満や10代の感染が大幅に増えるなど、若い世代で感染が広がっている。
年代別の割合では、20代が15・5%(3103人)で最も高く、10代が15・3%(3057人)、10歳未満が15・2%(3042)と続いた。60代は6・9%(1391人)、70代は5%(998人)、80代以上は4・4%(876人)。
死亡者数は累計80人。アルファ株が広がった21年4~7月は1247人が感染し、45人が亡くなり、死亡割合は3・3%だった。デルタ株が流行した21年8~11月は感染者1498人に対して死者は3人(0・2%)。オミクロン株が主流の22年1月以降は1万6749人が感染し、死者は14人(0・1%)だった。
市町村別では徳島市が最も多く8703人、鳴門市1534人、阿南市1381人となっている。
11日時点で県内の3回目のワクチン接種率は高齢者で87・8%(全国88・1%)、全人口で58・1%(55・0%)となっている。
>【グラフで見る新型コロナ】徳島県内の感染状況
https://www.topics.or.jp/articles/-/360033