事業所の開所式に出席した関係者=鳴門市のサスケ工房鳴門

事業所の開所式に出席した関係者=鳴門市のサスケ工房鳴門

 障害者の自立支援のためコンピューター利用設計システム(CAD)の技術指導を行う事業所「サスケ工房鳴門」が、鳴門市撫養町大桑島にオープンした。愛媛県新居浜市のNPO法人サスケ工房が運営しており、県内での開設は板野町に続いて2カ所目。

 事業所は鉄骨平屋約135平方メートル。1日から業務を始めた。現在は在宅勤務の2人を含む20~50代の6人がNPO職員3人の指導を受け、設計会社から請け負った建築図のチェックや修正などをしながら、CADの技能習得に励んでいる。

 一般企業への就職が困難な障害者と雇用契約を結び、最低賃金を保障して報酬を支払う「就労継続支援A型事業所」で、今後も就労を希望する障害者を募る。

 11日、現地で開所式があった。NPOの白石光廣理事長(55)は「みんなが目標をかなえられる事業所にしていきたい」と話した。

 サスケ工房は、設計会社を営む白石理事長が2012年10月に設立した。鳴門のほかに、愛媛、徳島両県に3事業所があり、昨年11月に開設した板野町では26人が就労している。