麺類を学問的に、かつ面白く研究する「日本うどん学会」の第13回全国大会が13日、徳島市の四国大交流プラザで開かれる。麺による町おこしをテーマに鳴門市の地元グルメ「鳴ちゅるうどん」や阿波市のたらいうどんに関する事例を紹介。歴史や観光などさまざまな観点から麺を語り合う。
「鳴ちゅるうどん」の名付け親であるフリーカメラマン中野晃治さん(47)=上勝町傍示=が、普及の経緯や観光資源としての価値を説明。阿波市観光協会職員らは、たらいうどんの材料となる小麦を地産地消する取り組みなどを話す。
県内外の大学教授らによる研究発表もある。四国大短期大学部の植田和美教授(農学)は、県民へのアンケート結果を基に、地域によって麺の形状や調理法が異なり、独特の文化があることを示す。
学会は2003年に発足。年1回、全国各地で大会を開き、ユニークな発表や地元麺の知名度向上に取り組んできた。徳島はうどんのほか徳島ラーメン、半田そうめん、祖谷そばなど多彩な麺があることが評価され、07年に続いて2回目の開催となった。
午前10時~午後3時半。聴講自由、無料。事務局を務める同大短期大学部の上田喜博教授(流通論)は「徳島は隠れた麺どころ。この学会を通じて麺に興味を持つ人が増えてほしい」と話している。