徳島市雑賀町東開の県戦没者記念館「あしたへ」が、県内の小中学生らの平和学習の場として定着しつつある。長引く新型コロナウイルスの影響で県外旅行を計画しづらい中、修学旅行の一環で訪れる中学校も出てきた。運営する県遺族会は戦争の記憶を次世代に引き継ぐため、関係教育機関に積極的な活用を呼び掛けている。
遺族会事務局によると、2014年に完成した記念館の認知度が高まってきた16年度から、年間に小中学校数校が校外学習で利用するようになった。定期的に開催している企画展には近年、家族と訪れる小中学生が増えているという。
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