徳島県は17日、新型コロナウイルスに感染した10歳未満~90代の男女142人の詳細を公表した。徳島市立高校で新たにクラスター(感染者集団)が発生するなど、2日ぶりに100人を超えた。オミクロン株の派生型「BA・2」の割合が過去最高の87・0%となり、置き換わりが進んだ。

 BA・2は、4月26日~5月2日に発表した感染者の検体をゲノム解析し、前週の70・8%を上回った。

 徳島市立高では、5月10~16日に、同じ学年の生徒5人の感染が分かった。

 これまでに認定されたクラスターでは、県鳴門病院(鳴門市)で患者1人、つるぎ高校(つるぎ町)で生徒1人と家族1人、阿南光高校(阿南市)で生徒5人と家族4人など、5件で計15人の感染が分かった。

 学校関係の感染者は小学生20人、中学生7人、高校生16人、大学生5人、小学校教職員1人。未就学児も17人いた。

 133人が軽症、9人が無症状。46人が入院しており、病床使用率は17・5%、重症者用はゼロだった。891人が自宅療養している。県内の感染者数は累計2万533人となった。