徳島市出身のカメラマン岩田唯男さん=2015年に81歳で死去=が作詞し、福島県の吾妻連峰の大自然を歌った名曲「土湯讃歌」が22日、四国放送ラジオの番組「日曜懐メロ大全集」(毎週日曜午後1時~3時55分)で特集される。

「土湯讃歌・男の友情ものがたり」の巻頭を飾る岩田唯男さん(右)と阿部義輔さん。下は阿部さんの旅館前に建つ「土湯讃歌」の歌碑と、さとう宗幸さん

 番組には、岩田さんを題材にしたノンフィクション「土湯讃歌・男の友情ものがたり」(歴史春秋社、1650円)を書いた文筆家の町田久次さん=福島県在住、岩田さんの元同僚カメラマンで作曲を手掛けた菅野栄さん=東京都在住=が電話出演。岩田さんの長女の片山一美さん=北島町高房=をスタジオに招く。

 番組パーソナリティーの岩瀬弥永子さんと梅津龍太郎さんが進行し、土湯讃歌が生まれた背景や、岩田さんの福島への思いなどを3人に振り返ってもらう。

町田久次さんの著作「土湯讃歌・男の友情ものがたり」

 岩田さんは1960年にカメラマンとしてNHK徳島放送局に入った。74~80年に福島放送局で勤務。吾妻連峰の風景や高山植物に魅了され、吾妻小富士の麓にある温泉地・土湯で温泉宿を営む阿部義輔さんと親交を深めつつ、周辺の自然保護活動にも尽力した。

 大好きな自然を映像だけでなく、歌にしたいと考えて78年に「土湯讃歌」を制作。最初はさとう宗幸さんが歌い、80年にはダークダックスや倍賞千恵子さんも歌った。NHK「みんなのうた」で全国放送されて有名になり、福島県では今も地元の人たちに親しまれている。

 岩瀬さんは「曲とそれにまつわるエピソードを通じて、福島の大自然にほれ込んだ岩田さんという徳島の人がいたことを知ってもらいたい。そして徳島と福島との深いつながりを感じてほしい」と話している。(植田充輝)